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CB-CA02M-BK レビュー

クレバリー オリジナルPCケース
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※)画像をフォト蔵へ移管しました

 ※文章未校正のため、怪しい部分や間違った箇所、誤記のある可能性があります。
 ※エッジ処理など、わかりにくい部分が多いため、大き目の写真を使っております。
   時間が取れれば直します。

 HDD増設、VGA強化、度重なる重装備化で今まで使っていたMicroATXケースの中身はいっぱいいっぱいである。
 そして、これからは夏真っ盛り。
 さすがに冷却面で不安を感じたため、MicroATXからATXケースへの以降を行った。

 この度、クレバリーのPCケースを選んだのは以下の理由である。

 ・値段が安いこと。
 ・いざと言うとき、自分で金属板の加工ができる程度の強度(厚み)であること。
 ・現行のMicroATXよりも二周り程度大きいATXで、内部に作業スペースが確保できること。
 ・最低限のエッジ処理がしてあること。
 ・CPUクーラーに大型の物が使えること。
 ・邪魔な配線を逃がすスペースがあること。
 ・前後にファンが搭載可能であること。

 ローコストのケースに求める条件としては酷なような気はするが、どれもATXケースにはなければならない物だとも思える。


■外観

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 外観は至って普通である。
 ただし、前面のプラ部分は若干頼りない感じがある。
 特に、5.25インチ光学ドライブ用のカバーは少し押すと歪む程度の硬度になっている。
 光学ドライブのベゼルがモロにあたる部分のため、強度に余裕を持たせるためであろうが、これもやや頼りない。

 電源ボタン、フロントインタフェースについては写真のとおりである。
 この辺は個人個人でデザインの好みが違うため、感じ方が違うだろう。
 個人的にはデザインにそれほど抵抗は無いが、電源ボタンが大き(目立ち)すぎ、電源ON状態でボタン周囲全体が青LEDで光ってしまうのはマイナスだと思う。

 下部はメッシュになっており、見た目にも実際にもかなりの空量を確保できる。
 この点は評価したい。



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 サイドカバーはいたってノーマルである。
 カバーのはずし方は螺子2本を外す→少し後ろに引く→カバー上部を本体から浮かせる→カバーを上に持ち上げる、と、少し面倒だ。

 ちなみに、CPUクーラー部分にエアダクトが付いているが、いかにも取ってつけたという感じの質感なので、外したほうが良いかもしれない。
 なお、逆側は後部に取っ手部分の窪みがあるだけで、空気口などは無い。




■内部

 さて、お待ちかねの内部である。

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 まず、基盤取り付け側である。
 評価としては、一般的な廉価PCケースと言わざる終えない。
 メーカーのウリどおり、大き目のエッジ処理が良さげに目に映るが、いかんせん元々の金属板の厚みがうすく頼りない。
 ただし、最低限の強度は確保されているので、問題は無いだろう。

 もっとも、長期的に振動/歪が起こらないとは言えないが…。

 ちなみに、M/Bをとめるためのスペーサーの螺子がうまく取り付けられない箇所が3箇所ほどあった。
 加工精度は少々低いようである。



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 逆側である。
 写真で言うとケース左下に広めのスペースがある。

 ここは邪魔な電源ケーブルを退避させるのに非常に役に立つ。
 有効に利用したい。



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 安物ケースを買うと、1ピンごとにバラバラの時があるが、しっかりまとめられている。
 これは高評価である。

 ただ、惜しいことに、どちらのケーブルもやや短い。
 コネクタ配列設計の駄目なマザーボードでは、取り回しのきつい状況になるかもしれない。



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 これは普通だ。
 ただ、POWER LEDが3ピン/2ピンで迷わないよう、最初から両対応となっている。
 先のコネクタに続き、これも高評価だ。



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 前面、背面である。

 見た目は普通だが、金属加工部分がやや癖がある。
 これはすぐ後に説明する。

 また、前面は無いが、背面は標準で12センチファンが装備されている。
 ファンはサイドカバーを閉じた状態で、少々こもった動作音を出すレベル。

 私は気にならないレベルと判断し使っているが、神経質な人は交換しなければ駄目だろう。



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 背面のファンは、12Vコネクタ(P-ATAの内臓ドライブで使われる4ピン)から電源を引っ張ってくるタイプの12センチファンだ。



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 先ほど、やや癖があると言ったが、それがこれらの箇所になる。
 電源を取り付ける部分だが、加工が甘く、手を切りやすい加工になってしまっているのだ。
 こういった箇所は、ここ以外にも数箇所ある。

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 また、これも見てみるとわかると思うが、エッジ処理の箇所も端の処理が甘くなっており、ちょっとした拍子に引っかかりやすくなっている。
 安価でも全体にわたってそれなりに処理ができているのに、これらは実に惜しい部分だろう。




■前面パネル裏

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 作りとしては簡素である。



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 かなり処理が甘く、接着剤(固定剤)からひげが多く出ている。
 自作をしているなら、最初にひととおりチェックするはずだろうから問題は無いだろうが、もう少し綺麗だとうれしい部分ではある。




■総評

 やはり値段なりという感は否めない。
 が、それを補うだけの余裕は十分持ち合わせているだろう。

 拡張ベイ数、初期状態で12センチファン装備、目立つ部分はエッジ処理など、好感を持てる部分も多い。
 メインPCに使うにはお勧めしにくいが、自作PCになれた人、2台目/3台目を組もうと思っている人には十分選択肢に入れる価値があるだろう。



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 ちなみに、

 ・非プラグイン電源
 ・MicroATXマザーボード
 ・CPUクーラー ninjya
 ・ビデオカード
 ・TVチューナーカード
 ・HDD3台(うち1台はインナーレスケース)
 ・光学ドライブ1台
 ・3.5インチUSBカードリーダ

 の組み合わせで上の写真のような状況である。
 配線もあまりまとめていないし、ケーブル垂れ流しのオーソドックスな電源なので、こんなものだろう。

 そのうち配線を綺麗にまとめようかと思う。



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